代表取締役 橋本 俊一

株式会社レアレック 代表取締役 橋本 俊一

代表取締役 橋本 俊一

株式会社レアレック
設立 2006年5月31日
事業内容
  • 学習塾経営
会社HP http://www.learec.com/

すべてが始まった、夜の教室

最初に配属された塾で9ヶ月ほど勤務してから、
同期の中では最も早く、新校舎の教室長に抜擢されました。
しかし仕事を覚えていくにつれ、自分の理想の会社像が出てきました。
「自分が犠牲になるだけでなくもっと楽しみながら働いたり、
利益だけでなく居心地のよさを追求する気持ちが膨らんできたんです。

わたしと当時アルバイトで来ていた2人のスタッフで、
授業が終わって生徒が帰った後、遅くまで理想を語り合いました。
時代に逆行していようとも電子教材などを介さず、
教師と生徒が十分なコミュニケーションをもてるような塾をつくったらどうだろうか?

そのとき「いつか理想的な塾をやれたらいいね」と話していたことが、
すべてのきっかけでした。

不採算校舎の立て直し

教室長として1年ほど勤務した後、知り合いの方から
別の塾で教えてみないかというお話を頂きました。
独立というものが当初から念頭にありましたが、
いろいろな校舎をまわって、良いところ悪いところを見てくると、
それまでは本当に夢を語っていただけだということに気が付いたのです。

そして次第に、実際に運営していくうえで何が必要かというイメージが出来てきました。
まあ正直に言えば、夢を語る余裕もないほどしんどい時期もありましたけどね(笑)

そして現在の事業内容である、不採算校舎の立て直しを
やってみないかというお話を頂いたのです。
ですから、買い取る前提で塾を立て直すというビジネスモデルは
自分で作ったわけではありません。
しかし結果的には、ゼロから始めるよりもよかった。
初期段階でのコストを限りなくゼロに近く抑えられ、独立した瞬間から
収入が得られるため、資本体力のないベンチャーにとっては良い方法でした。

おかげさまで創業以来、無借金。現在3店舗まで広がりました。
これまで、与えられたものをどこまでできるかというように進んできたので、
最初の理想からはずいぶんずれてしまいましたが、
形を変えて理想を追えていると思っています。

いまは会社の規模拡大というよりは、私自身を含め
人の成長を考えていくべきステージだと思っています。
自分が幸せとだと思いながら成長していける人は、何でもできる。
この先会社の規模が大きくなって、別事業を立ち上げたときに
任せようと思える人を育てることが、いま考えるべきことです。

求める人材

私たちは採用について、かなり明確な指針を持っています。
それはレアレックハート、私たちの理念に共感してくれる人材であることです。

ある程度大人になると、歩んできた人生によっては、
価値観のベクトルが合わないことがあります。
そしてお互い人間が熟成されればされるほど、
相手に合わせることは無意味になる。
どうしても相容れないとなると、大人ですから表面上はうまく繕っても、
水面下で派閥のようなものが出来てしまいます。

そのことで実際に痛い目にもあってきました。
そして今はよくても、いずれ会社が大きくなればなるほど、
それが組織を分解させる要因になるのではないかという不安が生まれました。

そうした経験から、理念を共にし同じベクトルで進んでいけること、
これがわたしたちの基準になったのです。

WIN-WIN 

WIN-WINの関係が理想です。
自分勝手なのは論外だし、自己犠牲の精神だけでもダメ。
相手も自分も一番折り合いがつく、一番良いところを模索していきたい。

中世は精神世界が先行する時代でしたが、現代は科学の時代です。
ですからその次に来るのは、精神と理論が融合された時代。
そこで目指すべきは、現実を見ず自己の世界に逃避するのでもなく、
理論で相手をねじ伏せるのでもなく、両方がうまいバランスで機能することです。
勝ち負けというニュアンスではなく、互いの良い部分を引き出し合うポイントを
模索していくバランス感覚が必要とされていくのではないかと思います。

イメージカラー

銀色。
元から才能のある人にはかなわないし、自らが光を放つ金色ではない。
けれど人の光を反射して輝かせることはできる。
そして人の色によってその色をも反映できるような人でありたいからですね。

情熱の見せ方にこだわる

「情熱はあるけど、それを見せることができなくて…」
そんなくだらないことを言っていないで、情熱があるなら、
それを見せる情熱もあってしかるべきです!

わたしも含めて大人は、「若者はまだまだだな」という意識で見ています。
だからマイナス部分を発見するのはめちゃくちゃ早い。
正直、良いところを発見するより、危ないなって思うところを
発見する方が早いと思います。

そこで情熱の見せ方も、細部のディティールにまでこだわってみる。
たとえば、立ちあがる瞬間から靴の揃え方に至るまでを、すごく美しく見せてみる。
それで騙せるって言い方はおかしいけれど、
「おっ!こいつ見所あるじゃないか」と思うと思わせることはできると思います。
話す内容ももちろん大切ですが、そういう意味での細部にこだわる情熱は必要です。

それと、挨拶をするときに先制攻撃を受けているようじゃもうだめ。
相手の顔を見た瞬間に、とりあえずひと間違いでもいいから挨拶しちゃう。
それで違うよと言われたら、
「あ!すいません!改めておはようございます!」と言えるくらいの、
そういう情熱を示し方は必要だと思います。

何でもやります精神

たとえば自分が社会人になり、出世して新卒採用に携わったとき、
「希望する業種は」という質問に対して、
「企画や戦略策定がしたいです」と答える人を採用したいと思うでしょうか?

それよりも、
「最初は全てを学ぶ気で、何でもやらせて頂きたいと思っています!
将来的にこういうものに携わりたいというのはありますが、
与えられものをこなすのが新人の役目だと思います!」
と言える人材の方がいい。

それはやりたいことを主張し過ぎて落ちまくった自らの経験から言えることですが、
やりたいことを前面に出すのはマイナスです。
もちろん得意だからこそ言えてしまうのですが、
それはあくまでオプションとして言うべき。

それよりもまずは、“何でもやります精神”が大切なのです。
新卒採用の意味、能力ではなく将来の伸び代で採用するという
趣旨を理解していれば、それは当然のことなのです。