代表取締役 青木 寿幸

日本中央税理士法人/株式会社日本中央会計事務所 代表取締役 青木 寿幸

代表取締役 青木 寿幸

日本中央税理士法人/株式会社日本中央会計事務所
設立 2002年1月
事業内容
  • 税理・会計業務
  • 各種コンサルティング業務
会社HP http://www.j-central.jp/

証券マンから税理士へ

大学在学中に公認会計士の二次試験に合格し、
インターン期間をアーサー・アンダーセン会計事務所で過ごしました。
ただ、監査業務だけではなく、新しいシステム導入や業務改善の
コンサルティング的な仕事が多かったので、とても楽しいものでした。

その後、もともと志望していた外資系証券会社に転職。
当時はアメリカ、日本ともにITバブルで証券会社の業績はよかったのですが、
仕事内容が短期的な利益を追求するものが多く、自分に成長がないと思ったので、
会計業界の世界に戻ることに。
ただ、監査法人に戻る気持ちはなく、税理士の資格を活かそうと思ったのですが、
今まで経験はなく、友人の誘いで中堅の会計事務所で1年間修行をさせてもらいました。

その後、税理士法の改正により、会計業界の広告宣伝規制が自由化され、
2人以上の代表で作る税理士法人の制度ができたことで、
これから大きく業界が変わっていくと感じたことが、独立したきっかけになりました。

バブル期までは、広告宣伝がなくても経済成長によって
顧問先は自然に増えた業界ですが、今は限られたパイをみんなで競う時代なので、
広告宣伝が当たり前。
自社でもウェブや雑誌、広告や書籍の刊行で、直接お客さまにアプローチをしています。

これからの会計事務所へ

今までは会計事務所の税理士が決算書を作り、
監査法人の公認会計士たちが、それをチェックしていました。
ただ近年、コンピューターの導入で経理を含む管理部門は、
会社の中でも最もシステム化しやすい部分に。
つまり、会計事務所の役割がなくなってきているのです。

多くの会計事務所は、付帯する事業でビジネスを伸ばしています。
企業再生支援、海外進出の手助け、人材派遣業を兼ねるところもあります。
自社としては今後、相続や不動産のコンサルティング業務に力を入れていくことになると思います。
現在、税理士・行政書士などの有資格者を含めて30名ほどのスタッフが在籍していますが、
今後は新卒を含めて積極的に増員していくつもりです。

クライアントは主にインターネット・不動産・飲食・医療法人関連。
東京を拠点にしている社員数30〜50名くらいの中堅会社が多いですが、
社員数300名以上の上場会社もあります。
ネットで地方にも発信していますが、やはり東京圏の仕事が一番多い。

私の仕事に対する姿勢ですが、「今日やれることは、今日のうちにやる」。
そんなに遠くの目標を立てても達成できない。
それならば、今日やれることをやり切って、その毎日の積み重ねで目標を達成していきます。

こんな人と働きたい!

「明るく、人と喋ることのできる人」
先にも言いましたが、仕事がシステム化されてくると、それを伝える能力に価値が生じます。
お客様へのプレゼン次第で仕事の価値が決まるのです。
ですから、お客様と明るく喋ることのできる人がいいですね。

自社には新卒社員向けの研修の他に、月1回の社内研修があります。
こちらは、社員がテーマを決めて、セミナー形式で毎回4時間。
そのほか、うまく喋ることのできない人には、
週1回、3ヶ月に渡る「しゃべり方教室」に通ってもらいます。

自社のスタッフは、全体的に若いです。平均33歳くらいで、女性が4割。
上下関係も厳しくありませんし、質問もしやすく、風通しの良い雰囲気です。

座右の銘

「驕らない」

人間、良い時も悪い時もあります。しかし、どんな時も謙虚に真面目に、
成功してもいい気にならないことが大切だと思います。

学生へメッセージ

独立するなら若いうちがよいと思います。
独立してもすべてがうまくいくわけではないし、
リスクを取る場面も、今までの自分のやり方を180度転換すべき場面もあります。
その状況に立った時、若い方が守りに入らず、柔軟に物事を考えられますから。

新卒でどこかに就職したいと思うなら、最初は大手が良いと思います。
やはり大手には余裕があり、研修制度もしっかりしています。
何よりも、勉強することの大切さを教えてくれます。
仕事だけではなく、勉強しないことには、ビジネスマンとしての成長はありません。
世の中には難しい仕事は存在しないので、言われたことをやっていれば
勉強などしなくても一生を乗り切れてしまうものですが、
勉強しないと成功には繋がりません。

野球選手は、冬の間もトレーニングをします。
自主トレ、素振り、それを経て試合をするから成長・成功しているのです。
毎日試合だけでは成長はできません。
自分が目標とする人物が書いた本を読んだり、セミナーに参加して、
勉強し続けることが、40代までに成功する秘訣だと思います。