代表取締役社長 小林 将大

オウケイノーツ株式会社 代表取締役社長 小林 将大

代表取締役社長 小林 将大

オウケイノーツ株式会社
設立 2006年4月7日
事業内容
  • モバイルメディア事業 (運営サイト:『みんなの恋愛相談』『みんなの電話占い』『当たる☆占い師名鑑プレミアム』他)
  • メディア&ソリューション事業
  • 社会貢献事業
会社HP http://oknauts.jp/

『i-mode』でモバイルインターネットの将来性を確信

初めてパソコンを買ったのは小学生の時。
BASICを使ったプラグミングを覚えて、友達と一緒にゲームを作ったりしていました。
当時から企画が好きだったんですね。

インターネットに初めて触れたのは、1995年。
医療機器商社で働きながら青山学院大学の夜間に通っていた頃です。
当時はインターネットがビジネスになるとは思ってもいませんでした。
しかし、1999年に『i-mode』が登場した時、
携帯電話で24時間インターネットができるというところに将来性を感じ、
「これからはパソコンではなくモバイルだ」という確信を持ちました。

自分が好きなデジタルの世界で働きたいという思いもあり、
2000年に、サイバーエージェントとオンザエッヂ(現livedoor)の子会社に入社。
モバイルコンテンツのディレクターとして働き、その後、楽天に売却され、子会社化。
それから取締役副社長になりました。

楽天子会社の副社長の地位を捨て、30歳で海外留学

しかし、30歳で退職して、1年間オーストラリアに留学。
楽天ではモバイル分野を統括し、今後成長が見込まれる重要なポジションにいましたが、
それを捨てて行ったんです。
人生は80年もあるんだから、1年なんて期間はたいしたことない。
会社のために一生懸命働く時間より、海外から日本を見たり、
グローバルな友達を作ったりする方が、
これからの自分の人生にとってプラスになると考えたんです。
当時稼いでいた年収も決して少なくなかったですが、
そのくらい給与なら帰国後して1年で稼げるという自信もありましたし。

海外に行けば、日本での実績や地位も何もありません。
30歳なのに、ルームメイトからは「19歳に見える」なんて言われるし(笑)。
社会に出ると、仕事はもちろん、友達関係でも何かと利害関係がつきまといますが、
海外ではみんなが平等に扱ってくれました。
前歴も何も関係なく、素の自分を好きになってくれたので、
初めて本当の友達ができたように思います。
英語は全く話せなかったのですが、語学学校に1年間通い、
日本人とは一切付き合わず、いろいろな国の人と交流を深めていきました。
その1年間の体験は、今の自分の人生で大きな財産になっています。

恋愛相談をドメインに日本を活性化したい

帰国後、いくつかの会社からオファーをいただいたのですが、
面接に行ってもどうもしっくりきません。
僕は小学生の頃からゲームが大好きでゲーム大手のコナミに憧れていたので、
応募してみたところ、めでたく採用。
入社初日に出した企画書が通って作ったクイズ懸賞サイトは、
携帯コンテンツのクイズカテゴリーで一位になりました。
しかし大企業で働いてみて、
改めて自分にはベンチャーのスピード感が向いていると分かりました。

入社一年でコナミを退職し、有限会社エアロノーツを設立。
携帯電話向け恋愛相談サイト『みんなの恋愛相談』を立ち上げました。
これは、自分が失恋した経験をQ&Aサイトに書きこんだことをきっかけに、
携帯電話でQ&Aサイトを作れば、もっとリアルタイムで
手軽にできて楽しいのではないかと考えました。

そして、「恋愛相談」をドメインにして日本を活性化させる会社をつくろうと思い、
これがビジネスに繋がるのは占いだということで、
日本初の携帯電話専用電話占い「みんなの電話占い」をスタート。
今では当社の売り上げの8割を担っています。
こちらのリピート率は約93%で、ディズニーランドの95%に迫る勢いです。

ITの仕事をずっとやってきて思うのは、
結局人の感動を生むのは、【デジタル】ではなく【アナログ】だということです。
ゲームも含め、デジタルは1か0しかないので、いずれ飽きがきます。
一方、アナログは
その人ならではの生の反応があって飽きないから、感動を生むのです。
楽天でのネット通販も、実際に商品が届いた時の感動があるから、
また使いたいと思うんですよね。
そこがアナログの強みです。

合コン千回社長が説く!“カップル文化”のススメ

今は占いの事業がメインですが、
いずれは「恋愛相談カウンセラー」みたいな資格を作って、
恋愛に困っている人たちが、きちんと相談できる場所を提供したいです。

「日本を復興させる根本的な解決策は男女にある」というのが僕の考えです。
海外では、社交の場にカップルで行くのが当たり前ですが、
日本にはその文化がありません。
千回以上の合コンを経験した僕から言わせると、“女子会”なんてもってのほか!
同性同士でいると考え方が同じなので、共感できるし居心地がいいですが、
緊張感や意見の衝突がないので、人間として成長することができません。
経営者でも、部下がイエスマンばかりだと
“裸の王様”状態になって会社がつぶれるのと同じです。

外国人は、男女ですごく話し合うんですよ。
“カップル文化”を広めて、日本人がもっと成長し、大人になってほしいですね。

そのカップルを基盤とする、家庭生活や子育ても、もっと大事にされるべきだと思います。
日本では、経済を優先させるあまりに、人間としての生活や心がおかしくなっています。
うつや自殺者が増えているのもその結果でしょうね。
まずは“カップル”が全ての始まりなので、
モバイルというフィールドで、みんなの恋愛を応援できればいいですね。

就職できない=大チャンス!

今は就職難といわれていますが、就職できないということはチャンスですよ。
日本で就職できないなら、外国に行けばいいじゃないですか。
1年でも留学すれば、外国語が覚えられて、
すぐに世界基準(グローバルスタンダード)になれます。
よけいにチャンスが増えますよ。

ヨーロッパでは、大学を卒業したら1年間インターンとして海外に行くのが当たり前です。
働いてお金をもらいながら語学を勉強して、
しかもその国で何が売れているかという市場も体感できますから、
国際人として相当な力が身に付きます。
1年後に帰国したら、即戦力として活躍できますよ。

または、せっかく資本主義の国にいるのだから、就職しないで自分で会社を作ればいい。
今は昔と違って1円で作れるんですから。

みんながそうしているからって、“就職”というレールに乗ることはありません。
ピンチはチャンス!
そういう発想の転換ができる人は強いです。

一度しかない人生、どれだけ自分のやりたいことを実現できるか、
できなかったとしてもそういう人生を楽しめるような人間になりましょう。