代表取締役 水上 行弘

株式会社エス・エス・シイ  代表取締役  水上 行弘

代表取締役 水上 行弘

株式会社エス・エス・シイ
設立 昭和54年1月29日
事業内容
  • 脳科学に基づいた美容グッズの販売
  • 機能性化粧品の販売
会社HP http://www.ssc-co.jp/

就職せずに発明の世界へ

学生時代から、多くの事を経験してきました。
英会話を使えるようにしたいと思い、羽田空港でアルバイトをしたり、
当時住んでいたアパートの大家さんにお願いされて学習塾を開いたり。
特にその後の人生に大きく影響を与えたのは発明学会に所属していたことで、
特許管理士の免許の取得もしました。

大学卒業後、就職はしませんでした。
実際、羽田の総統括などから「うちへ来ないか」と誘いはありました。
でも僕自身、組織に向かない人間だって事が分かっていたので
そういった誘いには一切乗りませんでした。
自分で何か商売をしようと考えていたんです。

卒業後も学習塾はしばらく続けていました。
そこに来る子のお母さんが美容師で、粗利が9割と聞いて美容室を開いたんです。
ところが全然儲からない。
それもそのはず、自分には技術がなくて先生を呼んで経営していたから、
給料払ったら手元に儲けが残らなかったんです。
だからやめました。

で、発明学会に所属していた経験を活かして商品を作って売り始めたんです。
確かに売れました。
でも手形は担保内でしか割ってくれない。
お金にならないからただの紙切れで、結局金がない状態になってしまったんです。
この様な状態で手っ取り早く出来るのは、右から買って左に売る、卸売でした。

でもここでは山のごとく騙された。
20代の小僧がやってることなんて50、40の人からしてみれば赤子の手をひねるより簡単な事。
社会から洗礼を受けたんですよね。
それで一向に儲からない。
だから騙されないで稼ぐ為に、元に戻ってメーカーになりました。
自分の考えたものを自分で売るのが一番だと思ったんです。

発明の精神

弊社が発明した商品の一つの例は、ガンマー10という眼精疲労を取り除く機械です。
これは発明学会に所属している時に考え出しました。

学生時代、テレビを見ていたらマッサージ師が
「こめかみを揉むと目の疲れがとれます」って言っていたのですが、
あんなのを続けていたら手が疲れてしまう、と思いましてね。
それでバイブレーションとパルスを入れて製作したんです。
今では航空自衛隊でも採用されています。

ベンチャーなんで、常に自分で新しいものを発明していかないとならないんですよ。
だからうちの会社はずっと開発会社。
老舗のところみたいにのれんわけをする事はないし、
先祖代々の商売を継承していくような地に足の着いた会社でもありません。
常に先取りをしていかないと生き残れないんです。
特に時代背景には気を使っています。
時代にマッチしなければ、良い商品でも売れませんし。

ただ作れば売れる、という訳じゃない。
だからベンチャーは難しいんです。
でも発明は僕の趣味でもあり、楽しい。
楽しいからこそずっと続けてられるんです。

心に残っている言葉

「男の約束は法律より優先する」です。

言った事は守れ、ということですね。
法律に違反していたとしてもその人との約束は守る。
ある本を読んで印象に残っている言葉です。

それと「ならぬものはならぬ」という、会津若松の武士の言葉。

武士道の精神が刻々と受け継がれていて、
会津若松の人全員にその精神があるんです。
やってはいけない事はやっちゃいけない、
それを貫くというのは相当の覚悟があったってことですよね。

欲しい人材

気の回る人が良いですね。
1を知って10知らなくても、5くらいは知るような人。
うちは人数が少ないから1人で3役くらいこなさないといけないので、
言われなくても自分で仕事を探して動けないとだめなんです。

採用する時は努力家で、一生懸命やる子を採るようにしています。
プラスαの仕事が出来る人は職場で重宝されます。

だから他の人よりも多くのことをしよう、という意気込みが大切です。
人と同じ事をしているだけじゃ人の上に立つ人間にはなれませんしね。

メッセージ

就活を成功させたいのか、出世したいのか。
この二つの意味合いは違います。

就活を成功させたいのなら、夢を語れば良い。
でもその先の、出世を考えているのなら、
目配り・気配り・心配りということも必要不可欠になってきます。

小さくても良いから、夢を持って下さい。
そしてそれを叶えていって下さい。
思い続けることが一番大切なんです。
思い続けることは必ず実現します。
僕も騙されたりもしたけれど、思い続けることで実現させてきましたしね。