代表取締役社長 島田 栄次

株式会社ビーコム 代表取締役社長 島田 栄次

代表取締役社長 島田 栄次

株式会社ビーコム
設立 1998年1月22日
事業内容
  • 出版企画・書籍編集
  • DTP・デザイン編集
会社HP http://www.becom.jp/index.html
http://gaoh.jp/

「漫画家になろう」から起業へ

武蔵野美術大学在学中から、将来は映画監督など映像に関わる仕事がしたいと思っていました。
しかし映像はほんの一握りの人間が大成できる世界。
20代は映像や印刷、デザイン、通信、ディスプレイや建築系の仕事を転々としていました。
そのなかで月間3〜4本の連載を持って漫画も描いていました。
今でいうショートギャグなどですが、漫画家として活動していけたらいいなという思いもあって。

平成10年に独立。
自身で漫画を描くのではなく、本の漫画化や、携帯コミックの企画・編集を始めました。
初めは漫画家時代に付き合いのあった出版社に仕事を頂いていましたが、
i-modeマニュアルやムック本など自社系の漫画本を作り、コンビニや通信系で流通するように。
美大出身ということもあり、最初は表紙デザインなどのエディトリアル・デザインは
私自身で手がけていました。

数年前から漫画雑誌が売れなくなってきたことを受けて、
漫画をもっと実用的なものに生かしたいと思うようになりました。
そこで、漫画化の企画を出版社や企業に持ち込み、
医療や理工系の本、リクルート用冊子やマニュアルなどを
漫画で読み解きやすくしたものを企画・制作。
経過をコマで追っていけるので、数学系、経済系でも理解しやすい。
「読ませる」から「読みたい」に変えていける、有効なツールだと思っています。

理工・数学系のものは現在、ヨーロッパやアジアなど10カ国以上で翻訳されています。
もちろん内容的には参考書に及びませんが、
興味の幅を広げるとっかかりとして役に立ってくれればと思っています。

現在は出版社と組んで仕事をすることが主ですが、
いずれは自社でこうした世の中の役に立つものを企画・制作し、
海外にも発信していきたいですね。

クリエイターを元気にしたい!

昨年8月、下北沢に「GAoh!」(ガオ)をオープンしました。
B1はギャラリー、1Fはショップ、2Fはフリースペースになっていて、
キーワードはコミック&イラストレーション&サブカルチャー。

漫画と浮世絵を融合した展覧会を企画したり、
若手のクリエイターを巻き込んで著名な画家の原画展を開催したり、という事業を
別会社(株式会社 美エンタ)で行っています。

一部の方を除いて若手クリエイターたちは、ギャラも安く生活が大変。
一方で、漆職人や螺鈿職人といった匠の集団も仕事が減少してきている。
どうしたら売れるかを彼らに代わって考える仕事です。
今年7月にパリで開催される「Japan Expo」にブースを設けて、
クリエイターたちの作品を出品予定です。
同じ志を持った若い作家たちが集まることで互いに刺激を受けつつ、
拠り所のような存在になればと思っています。

今後も様々な人たちとコラボし、
楽しく、みんなが幸せになれるような企画をしていきたいですね。

ビーコムはモノや情報を発信する会社、
美エンタは人が集まる場所や機会を作るなどソフト部分を担う会社。
そのふたつを融合して、ビジネスを盛り上げて行くつもりです。

こんな人と働きたい!

自社の社員として、一緒に働きたいなと思うのは、ビジョンを明確にできる人。
5年〜10年の会社のビジョンと、
社員としての自分のビジョンを合わせるというのは難しいことですが、
そこで「自分ならこうする」から「会社をこうしたい」という考えを持てる人。
提携していくことのできる人と働きたいですね。

また私自身、絶えず新しいものを吸収していきたい気持ちがありますので、
自分にないものを持っている人も魅力的です。

就職活動中の学生へメッセージ

私にも大学四年生の息子がいますが、今は会社も学生もお互いどこか焦りを持っている。
学生としてアピールできることのひとつは、
「どうしてもこれがやりたい!」という情熱だと思います。

あるTV番組で花屋さんを志す人が、
「初めは無報酬でもいいから、自分の情熱を買ってください!」と売り込んだそう。

3ヶ月、いや1ヶ月でもいいから自分を見ていてください、と
売り込むようなパワーが欲しいですね。

経験がないからといって「私なんか……」と初めから諦めることはありません。
そして、「辛抱してみる・様々なことを吸収してみる」情熱。
人が喜んでくれること、感謝してくれることを率先してやってみるのも
大切なことだと思います。