代表取締役社長 柳井 清光

株式会社プロモ 代表取締役社長 柳井 清光

代表取締役社長 柳井 清光

株式会社プロモ
設立 2004年3月
事業内容
  • 広告代理業
  • 映像企画・制作事業
  • ゴルフ場、ゴルフ練習場のイベントの企画・運営
  • スポーツプレーヤーのマネジメント事業
    ・井上透(プロコーチ)※ゴルフダイジェストレッスンオブイヤー獲得
    ・市原建彦(プロゴルファー)
    ・吉田弓美子(プロゴルファー) 他
会社HP http://www.promo.co.jp/

興味のあることを仕事に

興味のある仕事をしたいと思い、ゴルフ関係の事業を行う会社に4年程勤めました。
学生の頃からゴルフをやっていて、プロになりたいとも思っていました。

退職時、色々なお話をいただいたり、他業者の面接を受けたりもしましたが、やはり何か違う。
元々経営者になりたいと思っていた訳ではなく、自信もありませんでしたが、
それでも、ゴルフの経験からビジネスチャンスを見いだし、
自分で会社を興そうと決断しました。

隙間を狙った戦略

ゴルフ業界とは特殊なところです。
今でこそ、若い人も安くゴルフを楽しめるようになりましたが、
少し前まではよく接待に使われ会社の経費で行うスポーツでした。
自分のポケットマネーでコースを回ることはまず無かったですし、
会員でないとゴルフ場の予約すら取れないような状態です。
そういった(時代が続いたことによって)接客業にはあるまじき態度をとる方もいました。

バブル崩壊後、ゴルフを取り巻く環境も変化しました。
会社の経費は使いにくくなり、少しでも安いところでゴルフがしたいというニーズが生まれました。
赤字になったゴルフ場側も売り上げを伸ばし、集客を増やすためのシステムが必要でした。
もともとゴルフをやっていたのはゴルフ場の会員と会員の紹介でやってくるビジターで、
その中間にいる顧客の開拓に向けて、動機付けやリピーターの獲得のためのイベントや
新しい制度を提案しました。

こういうことを行う会社は昔からあります。
しかし、時代に合わせてアレンジし、広めていったという点では
一役買ったかもしれません。

今頑張ってくれている若い社員は優秀なのでこの特殊な仕事の中で
核になっていく人材に育成することがこれからの目標です。
彼らのモチベーションを保つためには、
専門性を高め、掘り下げていくことが大切だと思います。

過去よりも未来を

会社をやっていて、いつも順調に、という訳にはいきません。
ゴルフ場が民事再生にかかって、債券が保留され、
月の売り上げで500万円入ってこない、なんてこともありました。
ゴルフ場のほとんど、8割くらいは一度倒産しています。
経営会社が変わっているといっていいと思います。

その時は、ゴルフに関わる新しい事業を立ち上げているところだったので、
そこで埋め合わせればいいと考えました。
日本の法律がそうなっているのですから、くよくよしていても始まらない。
むしろ、民事再生後の債券は担保されるので2度目はありません。
ゴルフ場では何十件もあることなので、危険性のないところと
また新たに契約を結びました。

それに、一度そういうことがあった所の方が、次の契約を有利な条件で
取り付けられたりしますからね。
そのゴルフ場との取引をすべて止めて手を引こうとも考えましたが、
今思えばその判断は間違っていませんでした。
そこで被った損害はそこから取り返したかったものですから。(笑)

若者が夢を持てる業種に

会社を上場させることで良いことは、キャピタル・ゲインの報酬があるってことくらいです。
ただ、会社を上場させるってこと自体が一つの目標になりますよね。
社員にとって若い人が夢を持って入って来られるような体制を
ゴルフ業界の中で目指していきたいです。

独立志向の若者へ、メッセージ

ベンチャー企業は大変ですが、
自分の興味のある分野を仕事に出来るのはとても幸せなことです。
また、世の中には色々な仕事がありますから、
社会人になって働いていく中で、新しい興味分野を見つけることもあると思います。

興味のあることはまず掘り下げて調べてみること。
そこから、自分の希望が見えてくるんじゃないでしょうか。
遠回りは必要ありませんが、起業に必要なのは経験です。
その中で判断基準が身に付いていきます。
失敗を防ぐために、自分の判断基準をしっかりと持ってください。