代表取締役 北島 勇

日本緑茶センター株式会社 代表取締役 北島 勇

代表取締役 北島 勇

日本緑茶センター株式会社
設立 1969年11月
事業内容
  • 世界のティー、ハーブ、スパイス、塩、油、樹液、穀類の輸出入
  • 関連商品の企画開発、製造、卸、小売
  • 茶器、ティーアクセサリー等の輸出入、企画開発
  • OEMの企画開発、ショップ展開、カルチャーセミナーの開催3
  • <直営店>
  • ・中国茶、茶器、茶を使って創ったフード&スイーツ専門店『茶語(Cha Y?)』
会社HP http://www.jp-greentea.co.jp/index.html

ハーブティーのパイオニアとなったきっかけ。

私は有名な干菓子(ひがし)メーカーの家庭で生まれ育ちました。
当時の各有名デパート内に店を置くメーカーでもありました。
ですから私はこの会社の跡取りになるものと思っていました。
ところが、私が大学4年の5月に父が急死。。。
それを機に親戚共に会社をのっとられる事となり、私の跡取りの道は全く閉ざされてしまったのです。

この辛く悔しい経験をバネに、現在の世界のお茶を扱う会社を創業することとなりました。
失った干菓子は、お茶のお供。だからこそ、私はお茶で勝負することにこだわったのです。

創業は、大阪万博の1年前の1969年。
ちょうど私が30歳となったこの時期に勝負をかけました。

以来、日本における世界のハーブとティーのパイオニアとして、
安全で美味しく生命に関わるよい商材を求めて世界中を飛び回り、ビジネスを展開し続けています。

世界のお茶、ハーブとティーに挑む。

創業時の1969年頃のお茶といえば、ツバキ科の茶の木の葉と枝を煎じて飲むものだけと思われていた時代でした。
ところが、世界中のお茶を集めてみると、
薬用植物の花、葉、枝、実、皮、種、根などの部位を使った、さまざまなハーブティーというお茶がありました。

そこで、創業の翌年1970年、参加した大阪万博で世界の国の色んな飲み物を知ることになり、
結果としてそれまで全く知られていなかった世界中のお茶も日本国中にお披露目する結果となりました。
そして、デパートNO1に君臨していた銀座三越に、世界中のお茶のコーナーを開くことに成功したのです。

そこから、私は若い女性にターゲットをしぼりました。
その理由は、ハーブティーを「花を飲もう、飲むファッション」としてうったえたかったからです。
そこで、ハーブティーという名前をあえて使わず、
「花を飲んで花のようにキレイになろう」いうコンセプとのもとに
「フラワーティー」と名付け、世に広めていったのです。

パイオニアであり続けるために。

我々のビジネスは、お茶からスタートし、
ハーブ、そして塩、続いて油、樹液などに拡大してまいりました。

これらは、次は何の商材で儲けようなどの考えでスタートしたのではなく、
さまざまな縁やきっかけがあり事業展開してきたものです。
きっと天からの使命、ミッションなのでしょう。

とはいえ、商売をしているわけですから、もちろん利益をだしていく必要があります。
そのために、自分たちで輸出入、製造、卸、小売と全ての工程を行っています。
これは、創業当時から続けてきていることです。
大企業ではなく、中小零細企業であるからこそ、1人で何役もする必要があるのです。

そして、我々はパイオニアです。
先駆者であるからこそ、自分だけ、私だけ、うちの会社だけという考え方ではいけません。
新しい商売を自ら作ったのであれば、新しい同志、同業者を集める。
そして一つの業界を作り、その業界を正しく導いていくためのリーダーであり続けなくてはいけないのです。

だからこそ、「レッツトライ!」「ネバーギブアップ!」の精神で、どんどん挑み続けています。

学生の方へのメッセージ。

日本だけではなく、アジア全般、世界、そして地球全体のことを考えてほしいですね。

私は、自分が何をしたら、
どんな国の、どんな地域の、どんな人達の役に立つんだということを常に考えてきました。
誰かの役にたつこと。それをまず考えるべきだと思います。

よく、ヒト、モノ、カネといいますが、
自分が儲けたいとかいう前に、人のためにつくしていくことが、
結果として最後に利益がついてくるものだと思うのです。

Boys, be ambitious!
この「ambitious」をどのようにしていくのかが重要だと思います。