代表取締役 藤原 和江

株式会社トラン 代表取締役 藤原 和江

代表取締役 藤原 和江

株式会社トラン
設立 2001年4月
事業内容
  • 全国のタクシーネットワークを利用した配車サービス
  • 「らくらくタクシー」の運営(定額料金タクシーの提供)
会社HP http://www.tran.ne.jp/

起業ストーリー

トランを起業するまで、私はいろいろな経験をしてきました。

私が学生の時は就職難で、当時不人気職種だった外資系の銀行に就職。
最初から英語が得意だったわけではなかったのですが、
OJTで鍛えられ7年間勤務しました。

その後、夫の転勤でバグダットに3年間滞在し、
アラビア語を勉強したり、在イラク日本大使館に勤務もしました。

帰国後、何か資格を取ろうと思い会計士を目指すことに。
3年間の猛勉強の末、会計士の資格を取得しました。

その後監査法人に8年勤めた後、ベンチャー企業の支援に強い事務所を創りたい!
という想いから、会計事務所を立ち上げました。

会計士としていろいろな中小企業様と付き合っていく中で、
自分自身でベンチャー企業を作りたいと思うようになり、
起業を決意。まさしく0からのスタートだったので、
1年間かけて何をしたいか考えました。

そこで、私が注目したのが、「タクシー業界」。
便利なのに料金が高く利用しづらいタクシーを、
もっと身近なものしたいと思いました。

法改正がされるまで、過去40年間新しいことを取り入れてこなかったこの業界を変えたい!
新しい風を吹き込みたい!そう思ったのです。

「らくらくタクシー」タクシーに新しい風を吹き込みたい!!

まずはJR北海道との提携で旅行会社向けに
全国の観光タクシー手配サービス事業をスタートしました。

次にタクシーを変えるために、私達がやろうとしたこと、
それは、「タクシーを贅沢品ではなく、もっと身近な交通手段にしたい」ということでした。

そこで始めたのが、「らくらくタクシー」というサイト。
ネットを使って30分前からタクシーを手配できる、
しかも距離や待ち時間を気にせず、一定金額でタクシーを利用できるサービス。
渋滞やメーターを気にせず、一定金額で安心してタクシーを利用できます。

もっと身近に感じて利用してほしい、そういった意味でも、
このサービスは降りるまで料金がわからないという、
特殊なサービス業に新しい風を吹き込んで、
利用する前に料金がわかる普通のサービスにするために、
今後も力を入れていきたいと思っています。

今後のビジョン:GPSで快適なタクシーライフを!

11月から、タクシー業者向けに、「らくらくGPSサービス」の導入を予定しています。

これは、大手タクシー会社では、すでに導入されているシステムなのですが、
タクシーの居場所や空席状況などをGPSを用いて把握するサービスで、
1年以上かけてシステムを開発しました。

通常であると1台あたり何十万もするシステムをもっと安い価格で、
小規模なタクシー会社にも提供することで、
タクシーをより身近なものにしていきたいですね。

そして、将来的にはこのサービスを
一般のタクシー利用客の方にも提供していきたいと思います。

タクシーを使いたい時に、携帯で検索すれば、
GPSを使って近くにいるタクシーの情報を確認できる、
空車状況をいつでもチェックできる、といったサービスなどを考えています。

このGPSの導入によって、タクシーの不便さをすこしでも解消していきたいですね。

社長のテーマカラー

テーマカラーは「オレンジ」。

明るい色なので、でも、最近ではクリーム色が好きだったりします。笑

「頑張れ!頑張れ!」

ノーベル化学賞を受賞した、下村脩教授が、
学生から「研究に行き詰まった時、どうしたらよいですか」
という質問を受けた際に、この台詞を学生に向けて
おっしゃていたのを、本で読んで感動したので。

これは、研究者の方だけでなく、
私達、経営者に対してもあてはまる言葉なんです。

経営者も順風満帆なことばかりではありません。
辛い時はこの言葉を思い出して踏ん張っていきます。

学生の皆さんへ:成長は経験から。

成長は経験から生まれるもの。
ですから、就職氷河期のこの時代では、
会社を選ぶような余裕がないことがほとんどだと思います。

私も新卒の時は就職難でした。
最初の就職先は、全く人気のなかった外資系で、
他に選択肢がなく、勤め始めました。

東京支店立ち上げの時だったので、
英語も含めて色々と自分で勉強しながら、経験を積みました。

どこにでもというと語弊がありますが、
公序良俗に反しない会社であれば、金鉱を見つけるチャンスがあると思います。
えり好みしないで、ファーストチャンスに飛びついてしまっても、
そこでできる限り努力して、経験を積めば、
将来に役に立つというのが私の実感です。
最初から自分が何に向いてるかなんてわかる人は少ないですから。

どんなことでも興味を持って、面白がって取り組んでみたら、
一つ一つが勉強になりますし、きっと実になると思います。

採用する側としては、明るくて、元気で、
面倒見がよく、賢い人が良い人というのが方針です。